2013/07/30刺胞動物と共生-川口四郎先生に端を発する最新研究- 集会のお知らせ
岡山大学で開催される日本動物学会第84回大会の関連集会で、「刺胞動物と共生—川口四郎先生に端を発する研究の最新成果−」が開催されます。サンゴ礁学会の会員がオーガナイザーを務め、発表者にも多くの会員が含まれております。詳しくは下記の案内をご覧ください。
日本動物学会第84回大会関連集会
9月26日(木)18時〜20時 岡山大学津島キャンパス K会場
刺胞動物と共生—川口四郎先生に端を発する研究の最新成果−
Symbiosis in cnidarians – Recent advances of research originating from Dr. Siro Kawaguti
オーガナイザー:
服田 昌之 Masayuki Hatta (お茶の水女子大学・理学部・生物学科)
波利井 佐紀 Saki Harii (琉球大学・熱帯生物圏研究センター・瀬底研究施設)
日高 道雄 Michio Hidaka (琉球大学・理学部・海洋自然科学科)
川口四郎先生(岡山大学名誉教授、1908-2004)は、サンゴに共生する単細胞藻類が渦鞭毛藻であることを示し、サンゴが緑色蛍光色素(GFP)を含み、GFPが光防御に役立っている可能性を示唆し、光がサンゴの石灰化を促進することを世界で初めて示すなど、サンゴを始めとする刺胞動物の共生、生理、形態、行動に関して多くの業績を残された。川口先生のご研究は、世界に先立つものであり、現在のサンゴ礁研究の礎となっている。本関連集会では、川口先生の研究の紹介をするとともに、川口先生の研究に端を発する刺胞動物と共生に関する最新の研究成果について講演を行う。
(1) はじめに−川口四郎先生の世界に先駆けた研究−
Introduction: Research ahead of time by Dr. Siro Kawaguti
日高 道雄(琉球大・理・海洋自然科学科)
(2) サンゴ初期生活史における褐虫藻共生成立・維持過程と地球温暖化応答
Onset and maintenance of symbiosis in early stage of corals and its response to global warming
波利井 佐紀, 依藤 実樹子(琉球大・熱帯生物圏研究センター)
(3) サンゴと褐虫藻の初期共生-両者の関係構築はランダムかそれとも選択的か?-
Is the initial symbiosis between corals and zooxanthellae established randomly or selectively?
山下 洋1,鈴木 豪1,甲斐 清香1,林原 毅1,小池 一彦2 (1水産総合研究センター西海区水産研究所,2広島大学大学院生物圏科学研究科)
(4) サンゴの共生関連因子の探索
Search for coral symbiosis factors
神保 充1,國谷 奈美1,竹内 亮太1,谷本 典加1,田中 千瑛1,山下 洋2, 小池 一彦 3,酒井 隆一4 (1北里大・海洋生命,2水産総合研究センター,3広大院・生物圏,4北大院・水産)
(5) 「サンゴらしさ」をゲノムから見る:GFPと石灰化
Biological traits of corals revealed by the genome project: GFP and biomineralization
新里 宙也, 佐藤 矩行(沖縄科学技術大学院大学・マリンゲノミックスユニット)